Vol.21 頬のたるみで+10歳!? 見た目年齢を取り戻すセルフケアとは?

2021.06.22

Vol.21 頬のたるみで+10歳!? 見た目年齢を取り戻すセルフケアとは?

女性に生まれたからには、いくつになっても美しく若々しい見た目をキープしていたいと思いますよね。

しかし、頬にたるみがあると、見た目年齢を大きく引き上げてしまう原因となります。 たるみが大きいと、実年齢に加えて10歳も上に見えてしまうこともあるのです。

シミや毛穴などの悩みとは違い、メイクをしてもなかなか隠すことのできない頬のたるみ。 スッキリと解消するためには一体どうしたらいいのでしょうか?

INDEX

頬のたるみとは?

頬のたるみ

頬のたるみとは、肌のハリや弾力が失われ、頬がたるんで見える状態のことです。

顔のパーツの中でたるむのは頬だけでなく、目元やあごにもたるみがよく見られます。 頬のたるみは加齢などによって顕著に現れますが、それは顔の皮膚や靭帯などが衰えてくるためです。 皮膚は上層から表皮、真皮、皮下組織と重なる構造になっており、皮下組織に含まれる靭帯が衰えると顔が垂れさがりやすくなります。

また、皮下組織の下にはスマス筋腱膜と呼ばれる構造体があり、顔の土台として皮膚や脂肪を支える役割を担っています。 スマス筋腱膜も靭帯などと同じように加齢によって衰えていくため、輪郭が崩れて垂れ下がった印象を与える場合があるのです。

頬がたるむと顔の印象に大きな影響を与えます。 口角が下がって陰気な印象になったり、疲れていると思われたりする場合もあるでしょう。

また、頬と合わせて目元の皮膚がたるむことで、目元が暗く見える場合もあります。 目が皮膚に圧迫されて小さくなり、本来の美しさが損なわれる恐れもあるので注意が必要です。

女性の大敵! 頬のたるみを引き起こす原因とは?

頬のたるみを引き起こす原因は、スキンケア不足をはじめさまざまですが、とくに「表情筋の衰え」「姿勢の悪さ」「生活習慣の乱れ」などが挙げられます。 表情筋が衰えてしまうと、頬の脂肪が支えられなくなって頬がたるみ、ほうれい線や口角が下がるなどの悩みにもつながります。

また、スマホを見るときの俯き姿勢や、猫背などの悪い姿勢にも注意が必要です。 前かがみになって首が下を向いている時間が長かったり、猫背で顔を前に突き出したりしていると頬が下に引っ張られて、頬にたるみが生じてしまいます。

さらに、頬のたるみは生活習慣の乱れによっても引き起こされます。

生活習慣の乱れは頬のたるみに

睡眠不足が続いている、食事のバランスが偏っているなどが続いてしまうとヒアルロン酸やコラーゲンなどの肌に必要な栄養素が不足してしまうのです。 これによって肌のハリが失われると、当然頬にたるみが出現するようになってしまいます。

生活習慣の乱れは意識次第で改善ができるもの。 バランスの良い食事を心掛けたり、早めに就寝したりと、体の内側からも頬のたるみにアプローチしていきましょう。

むくみや脂肪の増加も頬のたるみにつながります。 血流やリンパの流れの悪化によって生じるむくみは、真皮層の機能低下の原因となります。 真皮の機能が下がると皮膚や脂肪を支える効果が弱まり、顔がたるみやすくなるのです。

また、皮下脂肪が増えると靭帯や筋膜が支えなければならない重量が多くなります。 急激に脂肪が増えることで従来の力では皮膚を支えきれなくなり、たるみが生じる場合も少なくありません。

同時に、表皮や真皮による抑え込みも難しくなるため、脂肪の増加はたるみの大敵だといえます。 なるべく暴飲暴食は避け、生活習慣を整えて太りにくい体づくりを心がけましょう。 定期的な運動で新陳代謝のよい体を維持することも大切です。

表情のくせと頬のたるみ

次に、表情のくせが頬のたるみへつながる場合もあります。

同じような表情ばかり浮かべていると、その部分の筋肉が弛緩したり、筋繊維が衰えたりしてたるみにつながることがあるのです。 合わない入れ歯や歯列矯正についても頬のたるみの原因となりえます。 頬は口周辺の筋肉の影響を受けやすい部分であり、歯に問題があると筋肉が衰えて頬がたるむ恐れがあるでしょう。 歯ぎしりや食いしばりといった習慣がついている人は早期改善を目指すのが賢明です。

紫外線と頬のたるみ

紫外線と乾燥といった外的要因も頬のたるみの原因となる場合があります。 紫外線は真皮層まで達してコラーゲンなどの肌にハリを与える成分を壊し、乾燥はターンオーバーを乱すことでバリア機能の低下を招きます。 そして、体内の活性酸素による肌のダメージもたるみの原因になるといわれています。

生活習慣が乱れたり、ストレスがたまったりすると体内の活性酸素も増えやすくなるため、たるみ予防のためにも健康的な生活を心がけてください。

頬がたるんでいるときの症状とは?

頬がたるんでいるときの症状にはさまざまなものがあります。 自分に当てはまるかどうかを確かめ、後述するセルフケア方法などで改善を目指してください。

頬がたるんでいるときの代表的な症状として、口を閉じると口角が下がることがまず挙げられます。 また、顔全体がのっぺりと平たく見えるときも要注意です。 筋肉にしっかり支えられていると顔全体がふっくらして立体的に見えますが、筋肉が衰えていると皮膚が重力に負けて平たく見えるようになります。

なお、正面から鏡を見ても顔が平たいかどうかは判別しにくいものです。 三面鏡などを活用しながら、多様な角度から顔の立体感を確かめてみることをおすすめします。

髪を上げて結ぶと普段より若く見えることも、頬がたるんでいるときの特徴です。 皮膚を上に引っ張れば表情が若返るということは、通常時に皮膚が垂れ下がっていることを意味します。 もともとの顔が卵型でも、たるみが進行するにつれて頬が下がって四角形に近づいていきます。 顔と首の境界があやふやになり、メリハリが感じられなくなっていくでしょう。

次に、マリオネットラインが出ているときも注意が必要です。 マリオネットラインとは口角から下方向へ伸びるシワのことで、操り人形の口に似た印象を与えることからこの名称がつけられました。 また、ほうれい線が目立ち、俗に「ブルドッグ顔」と呼ばれる状態になることも頬がたるんでいるときの症状の一つです。 マリオネットラインやほうれい線は老けた印象を与えます。

マリオネットライン

顔に深いシワがつくと元に戻すのは難しいので、症状が現れたら早めの対策を心がけましょう。 その他、皮膚が伸びて毛穴が縦に広がって見えるときも頬のたるみを疑ってください。

頬のたるみを改善するポイントを紹介!

前段落で紹介した頬のたるみの症状が多く見られる人は、たるみ改善のポイントを押さえて日常的に実施することが大切です。 ここでは頬のたるみを改善するポイントについて詳しく解説していきます。

まず、食事中はよく噛み、普段からよく笑うようにしましょう。 無表情な人は表情筋が衰えやすく、皮膚を支える力が弱まって頬もたるみやすくなります。

頬のたるみと食事

日常的に表情を動かすことを心がけ、顔の筋肉全体を満遍なく鍛えるようにするとよいでしょう。 食事の際はよく噛んで食べれば口周辺の筋肉がたくましくなり、頬のたるみ予防につながるはずです。

そして、前述のとおり同じ表情ばかりしていると表情筋に偏りが生じ、たるみなどの原因となります。 例えば、眉間にシワを寄せる表情がくせになっている場合、目や眉の周りの筋肉ばかりが鍛えられ、肥大化した筋肉に周辺の皮膚が引っ張られるようになります。 するとまぶたや額の皮膚がたるみ、老けた印象を与えやすくなるのです。

表情筋は部分的に鍛えるのではなく、顔の体操などで全体的に鍛える必要があります。 また、顔の皮膚と直接つながっている頭皮をマッサージして血行を促進させるのもよいでしょう。

次に、スマホの見過ぎを避け、良い姿勢を心がける対策も頬のたるみ改善に効果的です。

スマホやPCの見過ぎは頬のたるみに繋がる

スマホやタブレットを使うとき、知らず知らずのうちに猫背になり、長時間うつむいて過ごしている人も多いのではないでしょうか? 顔が下を向くと重力の影響で皮膚が下に引っ張られ、頬などがたるみやすくなります。 口角が下がって老けた印象につながる恐れもあるため、長時間熱中してスマホを使うのは避けるのが賢明です。

また、猫背になっているときは首や肩の筋肉が緊張しており、顔の皮膚が下に引っ張られやすくなります。 たるみの原因となるため、猫背がくせになっている人は目線を上げて背筋を伸ばす姿勢を意識しましょう。

そして、スマホやパソコンの画面の見過ぎは無表情で長時間過ごすことにもつながります。 表情が固まっていると感じたら、一度スマホから目を離して表情筋の体操などを行うとよいでしょう。

保湿や紫外線対策などのスキンケアで肌の老化を防ぐことも重要です。

保湿と頬のたるみ

健康的な肌では、真皮層にコラーゲンやエラスチンといった成分がしっかり蓄えられており、十分な量の水分も保持されています。 頬のたるみを防ぐためには、紫外線によるダメージを抑え、保湿ケアをしっかりと行って肌を健康な状態に保つ必要があります。

特に、紫外線はコラーゲンなどに直接ダメージを与え、活性酸素を生じさせて肌の老化を早めます。 季節や天候にかかわらず、外出時は必ず日焼け止めを塗って紫外線をしっかりと遮断してください。 なお、日焼け止めは商品によってUVカットの効果が異なるため、性能の優れたものを見極めることが大切です。

また、日々の洗顔やクレンジングは肌にダメージを与えないように優しく行いましょう。

ビタミンと頬のたるみ

そして、抗酸化作用が高いビタミン類を摂取する対策も効果的です。 ビタミンAやビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどは抗酸化作用に優れ、体内の老化を予防するうえで役に立ちます。 普段の食事で積極的にビタミンを取り入れ、たるみが生じにくい体づくりを心がけましょう。

頬のたるみを解消したい!自分でできるセルフケアとは?

頬がたるむと頬の毛穴が目立ったり、フェイスラインがぼけて顔が大きく見えたり、ほうれい線が深く刻まれたりということも引き起こされます。

これ以上肌の悩みを増やさないためにも、日々のセルフケアで頬のたるみを解消に導きましょう。 自宅にいながらでもオフィスでもできる簡単ケアをご紹介いたします。

【表情筋を鍛える「あいうえお体操」】

「あ」口と目を大きく開く
▽▽▽
「い」口を横に大きく伸ばす
▽▽▽
「う」口をつぼませて、顔のパーツを中心に集めるようにイメージする
▽▽▽
「え」口角を引き上げて笑った顔を作る
▽▽▽
「お」口を大きく上下に開いて、顔を立てに伸ばすイメージをする

1~5を1セットとして、1日10回を目安に行ってください。 実際に発音はしなくてもOKなので、静かにこっそりとどこでもできます。

【悪姿勢や猫背を改善「背伸び」】

右手と左手を組んで、天井に向けて腕を伸ばし背伸びする
▽▽▽
顔も天井に向けてさらに伸ばす
▽▽▽
左右の肩甲骨を中央に寄せるイメージで、腕を前方向に下ろす
▽▽▽
1~4を3回繰り返す

猫背や悪姿勢が気になったときに行って、正しい姿勢をキープできるようにしましょう。 座ったままでもできるので、デスクワーク中のリフレッシュにもオススメですよ。

保湿を重視したスキンケアを心掛ける

保湿で頬のたるみ対策

肌が乾燥してしまうと肌のバリア機能が低下し、頬のたるみも大きくなってしまいます。 化粧水やクリームなどを使うときには優しく塗る、ハンドプレスでしっかりと浸透させるなどの心掛けが大切です。

頬のたるみは、原因を理解して対策していこう

頬のたるみの原因は加齢だけではなく、生活習慣の乱れ、皮下脂肪の増加、表情のくせなどさまざまです。 そのため、自分の場合はどの原因が当てはまるのかということを見極め、適切な対策方法を講じることが重要です。

ほうれい線が目立つ、顔が四角くなってきたなどの症状が見られるときは、表情筋を鍛える体操などで症状の改善を目指しましょう。 また、UVカットや保湿ケアといった基本的な対策も効果的です。肌から水分が失われると、バリア機能が低下して頬がたるみやすくなります。

しっかりと保湿できる化粧品を使ったり、抗酸化作用があるビタミン類やポリフェノールを普段からこまめに摂取するのもおすすめの方法です。 正しいスキンケアで頬のたるみを予防してみてくださいね。

  • ミューノアージュ / MUNOAGE

    東京六本木ミッドタウン皮膚科形成外科Noage監修の元、誕生したブランド。年間1万人を超える臨床知見を基に、確かなソリューションと高品質なサービスをお届けしています。

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