Vol. 30 「抜け毛パニック」との縁の切り方とは?

2022.01.12

Vol. 30 「抜け毛パニック」との縁の切り方とは?

育毛ケアはクリニック治療ですらも「即改善!」という性質ではないため焦らず、コツコツ、じっくり取り組むことが必要ですが、不安な気持ちが先行し過ぎて育毛ケアが正しくできなくなる方もちらほら・・・。

急に増えた抜け毛に驚き、パニックにならないよう正しい抜け毛の知識を身に付けましょう。

INDEX

抜け毛のイロハとは?

枕カバーやヘアブラシ、家の床やお風呂の排水溝にたまった毛髪・・・こんな場所で見て抜け毛が気になり始めた、そんな方も多いのではないでしょうか?

抜け毛と育毛サイクル

一般的に頭全体の毛髪量(約10~12万本)のうち、成長期にある毛は約85%、退行期にある毛は約1%、休止期にある毛は10~15%弱と言われています。 抜け毛はこの髪の「生え~育ち~抜ける~休む」という【ヘアサイクル】のうち「退行期」→「休止期」に入る過程の中で起こります。 1日に平均60本から、多い時で100本くらい抜けることは、異常なことではなく、平均的な範囲なのです。

「抜け毛が増えた!」と感じたときは、普段より抜け毛が増えてきている可能性はありますが、それでも「いままでの平均からすると、どれくらい増えたかな?」と捉えるようにするのがいいでしょう。 重要なのは「抜け毛が増えた!」という結果だけではなく、「なぜ、抜け毛が増えたか?」です。

「原因と結果」で考える抜け毛へと影響を及ぼす「マイナス要因」

秋は、元来動物の「換毛期」の名残で抜けるという説もありますが、抜ける前に起きたなにかしらの「マイナスの要因」が影響します。 季節的な事であれば、夏の過酷な紫外線による頭皮の細胞レベルでのダメージや暑さによる寝不足など。 その他にも夏バテやダイエットによる頭皮の栄養不足、空調機や気候による頭部の血行不良による頭皮の栄養不足などが挙げられます。 また加齢による代謝の低下や更年期等による女性ホルモン低下、病中病後の慢性的な疲労やストレスを抱えている方も、髪の育成へ影響が出てきます。

他にもパーマ液や白髪染めの薬剤が頭皮に付着することで生じる炎症も、不衛生な頭皮環境も悪化させる要因になります。 さらに頭皮の日焼けや、冬季の冷えや乾燥した空気も頭皮環境を乱す一因となるなど、「わたしの抜け毛は増えた原因は何だったの?」と考えた時、一人ひとりに様々な、それも複数考えられるのが「女性の薄毛の特徴」でもあるのです。

髪は鏡で見えない部分でも・・・

女性が抜けやすい部位を知っていますか? 女性の薄毛の特徴は「特定の部位」が顕著に薄くなるというよりは全体的に髪がやせて細くなり、本数が減っていく傾向です。 これを「びまん性」と言います。
※全ての方が「びまん性」ではありませんが、比較的女性に多い薄毛の傾向です。

鏡で目につきやすい部位は髪の分け目や顔まわりの生え際などですが、実は頭頂部やつむじ周辺、目につきにくい所からも抜けており、全体的に薄くなっていた、なんてことも・・・(頭頂部やつむじ周辺、目につきにくい所からも抜けている)。 女性の薄毛ならではに起きやすいこのギャップは、自分でも気が付きにくいところに「怖さ」があります。

顔と違い、頭はひとりでチェックすることが難しく、部位や髪の長さも邪魔になって見えにくいのが難点です。 数年前のご自分の写真と比べみたり、かかりつけの美容師さんに意見を聞いてみるもの良いでしょう。

一人でも見つけやすい「頭部全体の薄毛チェック法」

ひとりでもチェックできるわかりやすく簡単な方法は、洗髪後のまだ「髪が乾ききっていない時」にチェックする方法です。

髪が水分を含んでいるので、細かく分けたときの分け目が見えやすくなります。 さらに短い毛やアホ毛、白髪のちらつきが邪魔をしないので、見やすくなります。 お持ちでしたら三面鏡、なければ合わせ鏡で側頭~後頭部、頭頂部も丁寧にチェックをしてみてください。

抜け毛の原因を把握し、正しい育毛ケアを!

女性特有の「びまん性」傾向のケアは「85%もの成長期にある毛髪」を味方にしましょう!! 全体的に薄くなるもの、一方で85%もの毛髪は成長期にありスクスクと生え、伸びているヘアサイクル段階にあります。 この85%の成長中の毛髪1本1本を応援しない手はありません!

女性の育毛ケアは「気になるところだけをケア」だけではなく、「頭全体をケア」を心がけてみてくださいね。 頭全体をケアしていくことで、髪全体のボリューム感が増し、それが髪型のシルエットに影響し印象に差がついていきます。

抜け落ちた髪を1本1本惜しむように、いま生えている1本1本にも栄養を与え、頭皮を柔らかくして慈しみましょう。

  • ミューノアージュ / MUNOAGE

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