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VOL. 34  歳を重ねるほどに、派手になりたい。力強い洗練こそが、アンチエイジングなのだから!

服を買うときに、どちらにしようか迷った2着が、無難な服と、自分には少し派手かもしれないという服であったとしよう。
あなたは最終的にどちらを選んでいるのだろう。

おそらく多くの人は、最後の最後に無難な方を選んでしまうのではないだろうか。
無難な服の方が飽きが来ないから。頻繁に着れるから。
そして何か、罪悪感がないから。

でもその理由、自分に言い聞かせるエクスキューズになっていないだろうか。
本音では派手な方が欲しいのに、無難にこそ正解があると思い込んでいるから。
でもそれで、本当にいいのだろうか。

ファッションの世界には、シンプルな定番服の方に洗練の元があるという法則は確かに存在する。
でもそれは40代まで。
ある年齢から先、まさしく50代から先は自分にとって少し派手なくらいがちょうどいいと言う話をしたいのだ。

年齢を重ねるほどに、髪型がどんどん重要になるのと同じ、ファッションにもそれ単体でパワーを持っていてオーラを放つような服を選ぶことが、すなわちアンチエイジングになるからなのだ。
つまり、きちんとした手間のかかった髪型が、リフトアップ効果を持つように、パワフルな服もそれ自体がリフトアップのエネルギーを持っているからこそ、年齢とともに服の役割もさらに重要なものとなってくるのだ。

逆に言うならもっと若い頃は、ある意味エフォートレスな気負いのない服の方が収まりが良かったのが、年齢とともに力の抜けた服では持たなくなる。
むしろ、若い頃はちょっと重く浮いて見えた服が不思議に似合うようになってくるのだ。
それは年齢とともに、ある種の存在感が増して服に負けない強さを宿す一方、肌の緩みは服のパワーを必要とするようになるから。
歳を重ねて、普段着のような素朴な服を着たらとても疲れて見えてしまうことに気づくべき。
人と服は持ちつ持たれつ、だから年齢とともに人は派手になるべきなのである。

男性の場合に置き換えるとわかりやすいかもしれない。
例えばピンクのセーターにグリーンの蝶ネクタイ、みたいな華やかなオシャレは、ある程度年齢を重ねたときのほうがよく似合うのを思い出してみてほしい。
不思議だけれど、歳を重ねるほどに派手なものが似合うようになってくるのは、男も女も同じなのである。

もちろん闇雲に派手になりましょうと言うのではない。トレンドを取り入れることも含め、人目を引くことを恐れずに勇気を持ってパワフルな服に挑んでみましょうと言いたいのである。
例えば1つのお手本としたいのが、萬田久子さんのような攻めのオシャレ。年齢を超越した、洗練の極みのような服選びは、本当に見事。
こと人を見ていると、なんだ、50代になっても、60代になってもこういう服を着てしまっていいのだと、改めて気づかされる。
そして洗練こそがアンチエイジングだと言うことを思い知るはず。
だから、ここは着てしまうと言う勇気と、人に見られてこそオシャレの醍醐味と言う心意気を持つべきなのだ。

思い切ってハードルの高いオシャレに挑むと、不思議なくらい、それはすぐ自分のものになる。
次はもうちょっと高いハードルに挑んでみようかと思えるほど。それがどんどん洗練されていく絶対のコツ。
そしてオシャレな服に挑めば挑むほど、自然に洗練が身についてくる。
さあ美容のみならず、オシャレでもプラス志向のアンチエイジング、始めて欲しい。

齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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