パソコンやスマホを長時間使うことで、眼精疲労だけではなく、目もとのシワまで増やしてしまうってご存じでしたか? 一体なぜシワが増えてしまうのか、ハリのある目もとを保つためのケア方法とあわせてご紹介していきます。
INDEX
目もとにシワができる原因
目もとにシワができる主な原因は、皮膚の乾燥です。 目の周辺の皮膚は顔の他の部分と比べて非常に薄く、シワが刻まれやすくなっています。 特に、肌のバリア機能が弱まっているときは水分を保持するのが難しくなり、シワもできやすくなります。
次に、紫外線もシワの大きな原因の一つです。 紫外線などの外部からのダメージが肌の老化を著しく早めているため、常日頃からしっかりUVケアをするように気を配ることが大切です。
さらに1日に何万回も行われるまばたきや、表情を長年のあいだ繰り返すことで、皮膚に癖がついてシワにつながる場合もあります。
また、いうまでもなく加齢もシワができる主な原因の一つです。 年齢を重ねるとともに、肌の保湿に必要な成分「セラミド」が減少していき、それによって引き起こされた乾燥が目もとのシワにつながるのです。
最後に、間違ったスキンケアがシワの原因となっているケースもあります。 しっかりと汚れを落とすために何回もクレンジングしたり、長時間洗顔したりすると肌に負担がかかり、シワの症状を悪化させる原因となります。 特に、目もとの皮膚はデリケートなので優しくケアしてあげることが大切です。
目もとにシワができる仕組み
肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から構成されており、最も外側に位置する表皮はさらに「角質層(角層)」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層に分けることができます。 乾燥による小じわが関係しているのは、肌表面、すなわち角質層の部分です。
角質層は、肌を外部の刺激から守るバリア機能や、水分量を維持する保湿機能を担っており、その厚さはわずか0.02mmしかないといわれています。 肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れて未熟な角質細胞が作られていきます。 未熟な角質細胞には十分なバリア機能、保湿機能が備わっていないため、さらに乾燥が進行してしまうのです。
パソコンやスマホの使い過ぎで目もとのシワが増える理由
■ ブルーライトの影響
パソコンやスマホのディスプレイから発せられる「ブルーライト」はとても大きなエネルギーを持っています。
ブルーライトの見すぎは眼精疲労を招くだけではなく、脳を覚醒させてしまう作用があるとも言われているのです。
そのため、就寝前にブルーライトを目に入れると睡眠不足になり、肌にも悪影響を与えることに。
肌のターンオーバーが乱れたり、活性酸素が発生したりすることで、シワが増えてしまうのです。
■ 目もとの血行不良
パソコンやスマホで目を酷使した後は、目の周りの血行が悪くなっています。
すると目もとの肌に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなり、シワなどの老化現象が進みやすくなってしまいます。
■ 瞬きが増える
目が疲れると瞬きが自然と増えますが、実はこれも目もとのシワを増やす原因になります。
目もとはデリケートな皮膚でできているため、動かすほどに負担が蓄積され、シワができやすくなってしまうのです。
基本的な目もとのシワ対策
目もとのシワが気になるときは、まず正しいスキンケアを心がけることが重要です。 目もとのメイクを落とすときは、ごしごしとこするのではなく、ポイントメイクリムーバーを使い、綿棒などで優しくメイクを落としてください。 マスカラは、コットンでまつ毛を挟んでからしばらく待ち、ゆっくりと拭いてあげると落としやすいでしょう。
その後、クレンジングで顔全体のメイクを素早く落とします。 また、洗顔のお湯の温度が高すぎると保湿成分が皮膚から流出してしまうため、38~40度程度に保つことが大切です。
肌にとって理想的な湿度は60~70%程度といわれているため、室内の湿度が50%を切っているようなときは適宜加湿しましょう。加湿方法は加湿器だけではなく、観葉植物への霧吹きや洗濯ものの部屋干しによっても湿度を上げられます。 また、ペーパー加湿器を利用すれば電気代やメンテナンスの手間もかかりません。
その他、生活習慣の改善も効果的な小じわ対策ですが、特に睡眠の質を向上させることに気を配ることがおすすめです。
睡眠中に分泌される成長ホルモンには、肌の細胞分裂などを促してターンオーバーを整える働きがあります。
成長ホルモンの分泌量は睡眠の質によって左右されるといわれているので、熟睡するための準備を習慣にすると良いでしょう。 例えば、就寝前はアロマオイルでリラックスする、照明を暗くして眠くなるまで読書するなど、自分に合った方法を見つけてください。
目もとのシワを防ぐケア方法
スマホやパソコンの利用が目もとのシワを生んでしまうと分かっていても、仕事などでどうしても見る時間を減らすのは難しいという方は多いと思います。 以下の方法で目もとを労わり、シワ対策を行いましょう。
■ 蒸しタオルで疲れ目ケア
目もとの疲れを感じたときは、蒸しタオルを目もとに当てて血行を促進させてあげましょう。
血の巡りが良くなることで目もとに溜まった老廃物を押し流し、疲れとシワの両方をケアできます。
■ 週に1度のスペシャルケア
週に1度目もと用のパックをすることで、美容成分の浸透力を高めてハリのある目もとに整えることができます。
まぶたの上下や目尻など、シワが気になる部分をパックしてあげましょう。
手持ちの化粧水を使ったコットンパックでOKです。
パックをした後は、アイクリームでしっかりと保湿してあげてください。
■ 就寝前はパソコンやスマホを使用しない
先ほど話したように、就寝前にパソコンやスマホを使用してしまうと脳が覚醒し、肌の老化に繋がる睡眠不足を招いてしまいます。
お風呂に入った後はパソコンやスマホを見ない、ベッドにスマホを持ち込まないなど、就寝前にブルーライトを見ない習慣を身につけましょう。
目もとのシワをカバーするメイク術
まず、目もとの肌をしっかり保湿し、メイクがよくなじむように10分ほど置いておきましょう。
その後、下地を薄くのばし、リキッドかクリームの ファンデーションを薄く塗ってください。 このとき、パウダータイプのファンデーションを使うとシワが余計に目立つ恐れがあるので避けるのが無難です。
最後に、目尻の部分をハイライトでカバーすればメイクは完成です。
時間が経ったときにメイクがよれないように、なるべく保湿力の高いアイテムを使うようにしましょう。 また、表情の変化に合わせて皮膚が伸び縮みしやすい目もとは、メイクを厚塗りすると余計にシワが目立つことになるので注意が必要です。
その他、色鮮やかなリップを塗るなど、目もと以外に視線を集めるというのも一つの方法です。 こうしたメイク術でシワをカバーしながら、前述のケア方法を実践して根本的な解決を図ると良いでしょう。
正しい目もとのシワ対策を心がけよう!
1)目もとにシワができる主な原因は、皮膚の乾燥
2)ブルーライトを目に入れると睡眠不足になり、肌にも悪影響を与えることがある
3)目もとのシワが気になるときは、まず正しいスキンケアを心がけることが重要
4)蒸しタオルやスペシャルケアで目もとの対策を
5)目もとのシワはある程度メイクでもカバー可能
目もとのシワは主に乾燥によってできるので、日々のスキンケアでしっかりと保湿してあげることが大切です。 メイクで目立たないようにカバーする方法も悪くはありませんが、並行してスキンケアを続け、根本的なシワの解消を図ることをおすすめします。
生活習慣とスキンケアの見直しで、気になる目もとのシワをお手入れをしていきましょう。