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齋藤 薫の老けない人。老けない話。

Vol29 40歳の歌姫の早すぎる引退。 そこに生まれる新しい年齢観と、 私たち女が学ぶべきこと。

 たった1人の特定の人物が、世の〝年齢観〟を大きく塗り替えてしまうって、実はとてもよくあること。かつて黒木瞳さんが40代になった時、40代はむしろ30代より女性として魅力的で、だから恋の現役であり続けるという新しい年齢観をもたらしたし、松田聖子さんが40代になった時、大人も可愛らしさをリアルに保ち続けられる、だから大人カワイイが成立すると言う年齢観を生んだ。

 人生の折り返しのような40代で、年齢観が変わるのは女の人生においてとても大きなこと。そういう意味で、次に40代の意識を大きく変えるのは、紛れもなく今まさに時の人、「安室奈美恵」という人なのだろう。

 まず、この人がもう40代なんて、それ自体信じられないほどだけれど、逆に言うとわずか40代で引退を決めてしまうなんて、早すぎる。今まで女の年齢観が変わる時、40代はまだこんなに若い、と言う意味での意識変革であったのに、この人が生み出そうとしている年齢観は、少し違う意味を持っているのだ。

 外見は、驚くほど若く美しく、20代の頃と全く変わらないキュートな清潔感を保っているのに、早くも第二の人生を始めようとしている、そういう潔くも豊かな人生観を持つこと、それが新しい40代のあり方につながって行くのではないかと思うのだ。

 今後この人が何をしようとしているのかは知らない。けれども、この才能ある美しい人は、まだ40代を始めたばかり。それこそ何でもできるし、何でも始められる。あらゆる可能性を秘めている。だからこそ今まで以上に大きな夢と希望で胸を膨らませているかもしれないのだ。10代の頃から冷静で大人だったと言うこの人には、人生の本質が見えているに違いないから。

 今、人生90年、いや100年の時代がもう直ぐそこまでやって来ている。だからこれまでの私たちは、「40代はまだ全く若い、50代も60代も、女性の現役」そういうふうに、歳をとるのを先延ばしにすることばかりを考えてきたけれども、人生はそれ以上に長いと言う現実を、今のオトナは気づき始めていると思う。だから今の人生の延長ばかりを考えるのではなく、一生のうちに人生を2つ分、3つ分やるような気概が、これからの女性には必要なのではないかと思うのだ。確かに今、定年まで1つの仕事にこだわるのではなく、人生が長くなりそうだからこそ、思い切って40代50代で転職したり、独立したり、新しい選択をする人も増えている。

 人生2つ、あるいは3つ………。でもその分だけ人は若さとエネルギーを増やさなければいけない。40代で何かを始める上で重要なのは、溌剌とした若さ。単に見た目が若く美しいと言うだけではない、パワーが漲るよう若さがこれからは必要なのだと思う。例えば肌のハリもただピンとしていれば良いのではない、輝きを持ったなめらかなハリ、ふっくら弾むハリが必要。いかにも健康なエネルギッシュな美肌がないと次の人生を始められない。だからこそメイクでごまかすのではない、内側から力を引き出すケアが不可欠。それもこれからのテーマとなるのだろう。

 人生100年だとすれば、40代は折り返しどころかまだ前半。だからもう一度何かを始める……そんなことを教えてくれた安室奈美恵さんの引退。その気づきを無駄にしないで欲しい。この人はなぜ次の時代に進もうとしているのか。時代の寵児は、これからも目を離せない。女の年齢観どころかエイジング意識そのものを変えようとしているのだから。
齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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