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Vol.15 老けない人には、水を感じる。 肌の中に水がサラサラ流れてる

肌の美しさでも有名なある女優は、一日に何度もお風呂に入り、「水がそばにないと何だか落ち着かない」と語っている。

そういえば、見るからに美肌の人の多くは同じことを言う。
「お風呂が大好き」「水が好き」……。

そこにはきっと何かあると感じた。
もちろん、美しい肌の鍵はうるおい。
たっぷりの水分を含んだ肌ほど美しいのは、言うまでもないこと。
でも、この〝お風呂好き〟と美肌の間にも、なんだか深い関係がありそうだ。

大きく遡れば、人類の祖先も海の中に生きていた。
だからやがて、陸に上がって進化に進化を重ねてきても、人間がいつも乾きがちなのは、やっぱりもともと海から生まれ、母親の胎内でも水に包まれていたから。

水のそばにいないと落ち着かないという感覚も、そこから来ているのかもしれない。
確かに私たちは、海を見たり、川のせせらぎを耳にしたり、自然の水を五感で感じるだけで、どこかホッとする。
懐かしさを感じることさえある。

そもそも人間の体は70%が水でできていて、水なしには絶対に生きられない。
水を恋しくて当然。
水を求めるのは、人間の本能なのである。
ただそういう本能にも個人差があり、〝水を求める本能〟が人一倍強い人ほど、肌が美しいという法則がそこにあるのではないか。

「水がそばにないと不安」と言った人は、なるほど確かに、肌に水を感じさせる。
誰の肌にも水が存在するけれど、その人の肌にはとりわけ水の存在を強く強く感じるのである。
それどころか、肌の中を水がさらさらと流れているように見える肌もある。
肌の構造からいってもこれはひとつの真実。

健康な肌では、水が巡っている。
〝巡りの良い肌〟こそが美しいと言われるのも、血流の話だけではない、水の巡りも含めての話なのだ。
そして、血の巡りの良い肌は、明らかに肌色が明るく生命観に溢れているように、〝巡り〟ははっきり目に見えるわけで、だから、〝水の巡り〟が目に見えていても決して不思議じゃないのだ。

最もセクシーかつ美しいのは、「濡れた印象の女」……そういう法則がある。
水をたたえているのはもちろん、濡れた唇、うるうるした瞳、そして濡れ髪……みんな美の象徴。
美人を形容する言葉として長く語られてきた。
いわゆる浮世絵の美人画に〝洗い髪の女〟を描いたものがとても多いのも、髪が濡れていることそのものに色気が宿るという証。

一方、少し鼻にかかったような声の持ち主も、それだけで色っぽいと言われるのは声が濡れているから。
〝体のあちこちに水を感じさせること〟は、極めて高度なキレイのテーマなのである。
そういう意味でも、水の量はそっくり〝見た目年齢〟に結びついてくる。若々しい人はみずみずしい。
それは果実と全く一緒なのだ。

60代になると体の中の水分が60%に減るとも言われる。
せめても水を愛して、お風呂に長く入って、いつも水をそばに感じながら生きたい。
いつまでも老けないために。
齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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