
vol.10 「シワ・たるみ・クマ」悩みが交錯する目もとのケアを徹底解明!
お顔の中で女性が最も気にしている部分。それは目もとの印象です
自分で鏡を見る時、また人と話す時には、まず「目」を見ることが多くありませんか?特に見た目の印象を大きく左右する目もと。年齢とともに目の下のたるみ、シワが目立ってきた、まぶたが下がって目が小さくなった、クマが若いころからとれない、など、目の周りのお悩みでクリニックにいらっしゃる方は、男女問わずたくさんいらっしゃいます。
一方でお悩みはあってもお手入れは?となると、特別にはなさっていない方が多いのが現状です。
目の周りは大変デリケートな部分なうえ、症状や原因は人それぞれ。自宅でできるお手入れからクリニックでの治療まで、様々な対策があります。ぜひ今一度ご自身の目もとをよく観察して、症状に適したケアを選んでください。手をかけてあげることで、ワンランク上の若々しい目もとを保つことができます。

知っていますか?目もとに悩みが集中する理由
寝不足によるクマや、疲労によるむくみ、そして顔の骨格や表情の癖、さらに老化に伴い長時間かけて定着したシワやたるみなど、様々なトラブルが起きる目もと。
その原因は、まず顔の中で皮膚がもっとも薄いことにあります。厚さはたったの約0.5mmしかありません。
また、目もとの皮膚は皮下脂肪が少なく、皮脂腺も非常に少ないため、ハリ・弾力を維持しにくい上に、水分保持能力がとても低いという特徴をもっており、そもそも非常にダメージが出やすい部分なのです。
そのうえ、1日に2万回もするまばたきや目のピント調整機能のために筋肉は常に酷使され、疲労が蓄積しています。特に女性は毎日のメイクのオン・オフで、摩擦による色素沈着を起こしやすい環境です。このように、目もとはたるみやシワ、クマなど様々なトラブルを同時に抱えていることが多く、またその原因も複雑に絡み合っています。
たとえば多くの方が悩まれる目の下にたるみができる原因には、大きく分けて2種類あります。
ひとつは、脂肪タイプ。加齢とともに目の周囲の筋肉が衰え、脂肪が前に出ることによって起こります。
もう1つは、水分の滞留によって起こるむくみです。筋肉のゆるみや皮膚のハリがなくなることで、毛細血管からの水分の浸出量が増加し、水が溜まるのではないかと考えられています。
また、非常に多く聞かれる、昔に比べて目が小さくなったという声。実は眼瞼下垂という目を開きにくくなる病気の可能性があります。これは先天性と後天性があります。後天性の場合、加齢に伴う弾力繊維のたるみ、まぶたを引き上げる眼瞼挙筋の衰えや、目の酷使が原因。つまり、パソコンや携帯電話など目を酷使する現代人は、ますますかかりやすい症状でもあるのです。二重の幅が狭くなった、アイラインが引きにくくなったと感じたら眼瞼下垂が始まっているかもしれません。
目もとのトラブルを起こしにくくするためには目の周りに特別なひと手間をかけてあげることが大切ですが、症状によっては治療を用いた方が適切な場合も多々あります。気になるトラブルが出てきたら、自己判断ではなくぜひ医師にご相談ください。

目もとケアには、毎日のお手入れの積み重ねや生活習慣の見直しが重要です。
一度悩みが出てしまうと、なかなか対処しずらい目もと周り。正しいスキンケアを日課としたうえで、予防していきましょう。多忙な日々を送っていらっしゃると思いますが、大切なあなたの目もと。たまには目を休ませてあげましょうね。
