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Vol.40 年齢を重ねるほどに、”毎日がパーティー”のつもりで身支度したい。

「最近ね、着るものがどんどん派手になっていくの」 そう言ったのは、知人の70代の女性。 困ったようにも、また嬉しそうにも見える、ちょっと複雑な表情が愛らしかった。


確かにその人は、昔からオシャレではあったけれど、むしろ目立たないよう目立たないよう抑制した服選びをする人だった。 それが最近にわかに、昔は絶対に着なかった華やかな色の服を着るようになっている。 そして何より目立っているのは、会うたびにイヤリングが大きくなっていること・・・。 「若い頃はこんな大きなイヤリングはできなかった。でも今、すっかりハマってしまってどんどんエスカレートするばかりなの」


本人も、それってなぜなのだろうと首をかしげた。 明らかに、その人の中で”何か”が起こっている。 少なくともオシャレにおける革命が起きているのは確かだけれど、そうさせるのは何なのか? 本人にもわからない”何か”とは何なのか?


おそらくは、無意識に働いたバランス感覚と、そして好奇心なのだろう。 どういうことかと言えば、まずこの人はもともと天性備わったセンスがあったから、年齢を重ねて自分から失われていきつつあるものを、装いのパワーで無意識に補おうとした。 まさに華やかなものでバランスをとる反射神経が働いたのだ。


自分自身歳を重ねて思うのは、どうしたって枯れていく自分のビジュアル、”毎日がパーティー”みたいなフルなオシャレをしないと、くたびれた印象を免れないということ。 髪はもちろんだけれど、ファッションも「どこへ行くの?」と聞かれるくらいの”盛り”が必要なのではないかと思うようになった。 そう思い始めてから気づいたことがある。 むしろ、年齢を重ねてこそ、”派手”が似合うっていう真実を。


正直、若い頃にはむしろ尻込みしていたような大柄の花柄や、真っ赤な服、黄色い服、そして大きな大きなイヤリング・・・そういう華やかなものは、年齢を重ねてからの方が俄然似合ってしまうことに気がついたのだ。


さらに言えば、年齢を重ねて、改めて派手になれることに気づいた女性たちは、どんどん自分自身の探求者になっていく。 つまり、改めて出会うことになった美しさや華やかさ、若さへの好奇心、みるみる輝いていく自分への好奇心が止まらなくなる。 もっともっとという気持ちの高揚が、止まらなくなるのだ。


以前から大きな研究テーマだった”脳と肌の関係”がいよいよ明快になっていて、ここへきて、「好奇心が若い肌を作る」ことが科学的に証明された。 発見したのが大手の化粧品会社だったことも、未来の美しさに直結する話。 確かに、精神論から言っても、好奇心は若さにつながる。 なぜなら知りたいことがあると、未来がまた無限に広がっていく。 物欲は、満たしてしまえばそこでおしまいだけれど、好奇心は何かを知るとまたさらに新しいことが知りたくなって、視野が広がっていく。 そういう意味でも、未来への自分への興味が止まらなくなるのだ。 だから止めどなく人を若くしていく。 細胞を活性し、脳を刺激して、体の中からも人を美しく若々しくしていくのだ。


これから先、そうした若さのスパイラルが起きることを、知って欲しい。 年齢を重ねると、こんなに素晴らしいことが待っていると。

齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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