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齋藤 薫の老けない人。老けない話。

Vol31 若い頃に浴びる視線とは違う。 あなたの存在美が、 尊敬を含んだ熱い視線を再び浴びる ことになるのは、むしろこれから!

 街で、人の視線を感じなくなった……そう気づいた時、無性に寂しく感じるかもしれない。もっと若い頃は、少しウェットな視線を投げかけてくる男性の目や、逆にドライで、ちょっとだけ意地悪な視線をよこす同年代の女性の目が、いちいち気になったはず。ところがある時から、パタリとそういう視線を感じなくなる。ひょっとするとそれも、1つのエイジングなのかもしれないからこそ、女は寂しい思いをすることになるのだ。

 ただそういう時期は、どんなに美しい女性にもやってくる。〝若い〟というだけで放っていたオーラのようなものが、年齢とともに減ってしまう、それは誰にもあることで、悲観する必要はないのだ。なぜならば、街で視線を集める時代が、私たちにはまたもう一度戻ってくるから。

とても不思議なことに、街を歩いていても〝中年男性〟には目がいかないのに、白髪のダンディーな〝初老の紳士〟には、なぜだか自然に視線が吸い寄せられてしまう。ステッキをついていて、でも背筋がぴんと伸びていて、とてもお洒落な装いに、豊かな白髪。年齢は70代、いや80代かもしれないそんな男性を見つけると、それだけでハッとする。きっと誰もが同じように感じているはずなのだ。

 もちろん、若くて美しい男性はやっぱり目で追ってしまったりもするけれど、中年男性がどんなにお洒落でも、いわゆる働き盛りの精悍なエネルギーを発していても、何だか見逃してしまう。ところが、60代後半位からだろうか、髪の7割方が白くなった素敵な紳士がいると、ちゃんと記憶に残っている。人は年齢を重ねると、もう一度視線を集めるオーラを宿すことになるのである。

 女性も同じ。私自身、20代の頃にたまたま見かけた白髪の美しい老婦人のことが未だに忘れられない。それ以降も何度となく初老の女性に目を奪われ、その気高いオーラを記憶に刻み付けている。女性もまた、年齢を重ねてもう一度街で視線を集めるようになるのだ。  いや若い頃に浴びる視線とは違う、尊敬を含んだ、熱く尊い視線を浴びるようになるのである。

 ちなみに、私自身が今も忘れられずにいる女性はこんな佇まいだった。1人は、まだ60代か、50代後半かもしれない若々しい印象なのに、髪の7割以上が白髪で、しかもその豊かな白髪をとてもモードな髪型にアレンジしていて、目を見張るほどかっこいい。当然のことながら装いも洗練されていて、淡いグレーの髪によく映える、ブルーグレイが美しいロングトルソーのワンピースを纏い、強烈な存在感を放っていたもの。またある人は、70代か80代。オードリー・ヘプバーンが着るような白襟の黒いスーツに、真っ白な髪のちょっとクラシックな艶め くウェーブが、本当に美しかった。

 共通点は言うまでもなく、際立ったお洒落と、そしてグレーヘア。年齢を重ねてからの手間のかかった美しい白髪は、ちょうどヒッチコック映画のヒロインに共通するプラチナブロンドのように、なんとも高貴で知性溢れる妖麗なインパクトを宿すのだ。

 人は、年齢を重ねるほどに、良い意味での派手さを持つことになるのである。  だから大丈夫。街であなたに向けられる視線は、必ず戻ってくる。その日まで、自分を丁寧に磨きたい。道行く20代の女性が、たまたま見かけたあなたを記憶の底に刻みつけるほどの、存在美のために。
齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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