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Vol.16 〝佇まい〟と〝居ずまい〟にこそ、印象年齢が宿る。
だから必ず〝誰かに見られている〟と思うこと

若く見える人と老けて見える人……その分かれ道となるものは、この世にたくさんあるけれど、ひとつ決定的な要素をあげるならば、やはり〝佇まい〟と〝居ずまい〟。

女はどうしても歳を重ねるほどに、〝若さ〟というものを鏡の前だけで作ろうとしがちだけれど、人の印象はあくまでも全身を引いて見た時に決まるもの。
もちろん、歩き姿に〝年齢〟がハッキリ出ることは誰もが知っているけれど、なぜかそういう意味での意識が抜け落ちてしまうのが、〝立ち姿〟であり、〝座り姿〟であると思うのだ。

たとえば、横断歩道で青信号を待つ時の立ち姿に神経が行き届いている人は少ない。
不思議なもので、人間美しく歩こうとはしても、美しく立っていようとはしない。
途端に魂が抜けてしまう。
〝佇まい〟に年齢が出てしまうのだ。

残念ながら、日本人がとても苦手なのが立食パーティでの立ち姿。
欧米人は、歴史的にも立食パーティそのものに慣れていて、人の目も意識し続けるが、日本人はついついイスや壁を探す傾向にあり、また見られているという意識を持てなかったりする。

だからまずは、立つ時はぼんやりと立つのじゃなく、美しく立つことを心がけて。
この時、いわゆる〝女子アナ〟立ちをお手本に、かかとをつけて、つま先を広げる。
まずこれだけで背すじがピンとのび、アゴが適度に引かれるが、この時どちらかのかかとを引いてズラすと、より美しく安定するはずだ。

じゃあ、座り姿はどうだろう。
カフェでひとりでお茶を飲んでいる時、どこかで見られているという意識を持っているだろうか?
じつはここでも魂が抜ける。
だから多くの人が実年齢よりも老けて見えてしまう場面なのだ。

イスの形状にもよるけれど、そういう時にはなるべく浅く腰をかけて、背もたれにもなるべく背をつけないのが、エレガントな居ずまいの約束であるとも言われる。
たとえば、和服の時は帯を気にして、背中をつけたくてもつけられない。
でもそれが本来は〝よそいきの居ずまい〟なのだと心得て。

もちろん、誰も自分を見ていないかもしれない。
でも〝見られていると思うこと〟それ自体がアンチエイジング。
見られていると思っている人だけが、幾つになっても老けない〝美しい人〟であり続けるのだから。

背すじが丸くならないように、姿勢にはいつも気をつけている……多くの人はそう言うけれど、〝気をつけている〟というレベルでは1分間ともたないのが姿勢。
それが当たり前になってしまわないと。

だからこそ、立ち止まっても、どこかに座っても、人に見られていると思うこと。
当たり前にそう思えるようになるまで、〝女子アナ立ち〟と〝和服座り〟をイメージして。
そのものをなぞらなくてもいいから、何となくイメージする。そういうクセがついたら、あなたはもうきっと見た目に10歳若返っている。
佇まいとは、まさにそういうそこはかとない印象年齢を作り出すものなのだから。
齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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