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Vol.4 引いて、足す……。出して、しまう……。

この組み合わせこそが人と人生を美しくする

すぐ部屋が散らかってしまう人は、みんな“あること”ができていないと言われる。それは“物を出したらすぐしまう”という、とても単純なこと。いくらきちんと片付いている部屋も、次々に必要なものを引っ張り出し、出したまましまわずにいたら、アッという間に散らかってしまうから。

出したらしまう……それができている人は、いつもきれいな整った部屋で暮らしているのだ。おそらく心もあまり乱れない。整った穏やかな心で生きているのだろう。

逆にいつも清らかな整った心で生きていきたいと思ったら、いろんなものを心にためずに、悪いものをきちんと追い出してから、良い感情を注ぎ込んでいくというクセをつけるべき。気持ちがいつも安定している人は、ちゃんとその出し入れができている。自分を浄化する方法を知っているのだ。

スキンケアも同じ。衰えを感じ始めると、私たちは“与えること”ばかりに夢中になりがちだけれど、悪いものを取り除いてからでないと、良いものを注ぎ入れた意味がなくなってしまったりするもの。

コップの水がもしにごっていたら、そこにキレイな水を入れても、水は澄んでこない。一度にごった水を捨ててしまわないと。肌のエイジングケアも、マイナスとプラス、引いてから足すことを一緒に行ってこそ、本当の若さが目を覚ますと考えてほしい。

じゃあ“マイナス”とは何? 引き算とは何? もちろん日々の汚れを取り除くことも大切だけれど、くすみやゴワつき、毛穴や小ジワが目立つ原因となる古い角質をオフすることも大事な引き算。人によっては、潤いや若さのもとを与えるより、この古い角質を取り除く方が肌が若返るケースもあるほど。引き算のエイジングケアもあることを知っておきたい。引いてから足すことが、もっとも効率のいいエイジングケアだということも。

たとえば、ミューノアージュの2つの新しい美容液も、まさにそうした“引き算と足し算”をそっくり形にした、引いて足すエイジングケアを可能にするコンビとなった。美しい肌はいつも引き算と足し算の組み合わせで、生み出すものと覚えていてほしい。

体の健康ももちろん同じ。マイナスとプラス、両方がうまく噛み合わさってこそ、生まれるもの。おそらく人間の生命の仕組みがそういうふうに“引いて足す” ことでうまく運んでいくようにつくられているのだろう。

クローゼットの中も、新しい服を買い続けているだけだと、オシャレは混乱するばかりで、人をキレイに見せない。着なくなった服を時々思い切って捨てないと、人は輝かないのだ。そして本当に思い切って捨てると、不思議にオシャレがうまく行く。要らないものを捨てることで、生き方をシンプルにする提案は最近とてもよく聞かれるけれど、単に生き方をシンプルにするだけじゃない。オシャレもうまく行って、人がキラキラ美しくなる。だから幸せも舞い込む。引いて足すにはそういう不思議な力があること、知っておきたいのだ。

齋藤 薫 [美容ジャーナリスト]

女性誌編集者を経て独立。 女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人 日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)他、『“一生美人”力人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。